賃貸物件や中古物件のなかには、先住者が使っていた什器や備品がそのまま残されている物件があります。
「居抜き」と呼ばれる物件で、数はまだ多くありませんが、最近人気が上がってきているのです。
今回は、オフィスとして使える物件を賃貸で探す場合に、居抜きを選ぶメリットや知っておきたい注意点、探し方のコツについてまとめました。
賃貸オフィスとして居抜き物件を使うメリット
居抜き物件は、机や棚、エアコンや照明などの什器や備品がそのままの状態で残されているので、借りたらすぐに使えるのがメリットです。
移転にかかる費用が抑えられるだけでなく、大掛かりな引っ越しが不要になるので短期間で事業が始められます。
なかにはオフィス内にカフェスペースを備えているものもあり、リノベーションなしでセンスの良い間取りが手に入ることもあるのです。
同じ業種で使われていた物件なら、コンセントやスイッチの配線なども変更しないでそのまま使用できることが多いです。
退去時も、居抜きで借り手が見つかれば設備をそのままにしておけるので、費用や時間が削減できます。
居抜き物件は、手軽に始めて手軽に仕舞えるような物件をお探しの方におすすめです。
賃貸オフィスとして居抜き物件を使うデメリット
居抜き物件をオフィスに選ぶと、什器の補充が難しい場合があります。
こだわりの机や椅子は、数が足りなくても同じものが揃えられないことはよくあることです。
間取りの変更が困難な点もデメリットです。
カフェスペースより応接室がほしいと思っても、設備を撤去してからでないとリフォームできません。
居抜き物件はそのままの状態で開業できれば低コストで短期間に移転できるのでおすすめですが、手を加える場合は一般物件よりも費用も手間もかかることが多いのです。
そのほかの注意点としては、残された什器や備品のメンテナンスが必要な点が挙げられます。
こだわりの照明や空調設備は、点検や修理に特殊な技術が必要で割高になることが多いです。
賃貸オフィスではまだまだ居抜き物件の数は少ないので、限定して物件を探すとなかなか見つからない可能性があります。
探し方のコツは、時間をかけることと必要設備の洗い出しを綿密におこなうことです。
居抜き物件は件数が少ない分人気が集中しやすく、入居は抽選になることも珍しくありません。
せっかく入居できても不要な設備は借り手の責任で処分しなければならないのです。
退去する際、居抜きで新しい借り手が見つからなければ、全設備の撤去費用は借主負担である点も知っておく必要があるでしょう。
まとめ
賃貸オフィスを居抜き物件で探す場合、ご紹介したようなデメリットを踏まえておくことが大切です。
入居・退去費用を抑えるためには、内装や設備が事業内容に合っているか、汎用性があるかを冷静に見極めることです。
好物件には人気が集中するので、早期入居を希望する場合は一般物件も並行して探すようにすると良いでしょう。
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